貴様は眼鏡を甘く見た

人生ってSF。

アメリカザリガニ

昔住んでいた家の裏に小さな用水路があって、
そこにはザリガニがいました。
僕は訳あって小学校へは校区外から通っていたので、
放課後友達と遊ぶ時間がなく(片道40分ぐらい?)、
母親が帰ってくるまでの微妙な時間を潰すため、
よくザリガニ釣りをしていました。

その辺に落ちていた木の枝に釣り糸を括って、
さきイカを餌にしていました。
用水路の側面は拳大の石垣みたいになっていて、
その石と石の隙間にザリガニは潜んでいて、
隙間近くでさきイカをひらひらしてやると
大きな赤い鋏がのっそり出てきてさきイカを捕まえます。
あとは挟んだ手応えを感じながら、逃げない様にゆっくり釣り上げるだけです。

ザリガニは釣り上がると片方の鋏でさきイカを挟んで、
片方の手は宙に浮き、
万歳している格好になるんですが、それが割と間抜けで、
当時の僕は面白がっていました。

釣り上げた所で別に飼う訳じゃないのでキャッチアンドリリースしてました。
そんなことを繰り返しているうちに、まあ子供なのでどんどん飽きが来るんですが、
だからと言って他にやることもないので、
だらだらと毎日やっていました。

ある日僕は母親にザリガニを見せることを思いつきました。
飽きていたので多分刺激が欲しかったんでしょう。
釣り上げたザリガニを自慢するべく仕事が休みだった母親を呼びました。
母親は料理の最中だったのですがスリッパで出て来てくれて、
僕は自慢をした、ことでしょう。

ことでしょう、と変な言い回しをしていますが、
正直その辺りはあまり覚えていません。
僕がザリガニを見せて、さあウチへ帰ろうかという時、
母親が用水路を飛び越えようとして、その用水路に落ちたからです。
僕は先に飛び越えていて、母親が飛び越えてくるのを目の前で見ていたので
大の大人が用水路に真っ逆さま…というインパクトが半端じゃなく、
しかも割とがっつり怪我をしていて、
そんなに騒動にはならなかったものの、
もう母親にザリガニを見せてはいけないと、よく分からない反省をしました。

子供を連れて水族館に行ったりすると、ザリガニを見かけます。
僕はザリガニを見るたびにその時のことを思い出します。
そしてその度に、用水路を飛び越せるように運動しないといけない、とか考えます。
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