貴様は眼鏡を甘く見た

人生ってSF。

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トムが巣立った!

青い海が広がる小さな島。

人口はここ数年で半分にまで減少、高齢者ばかりの島になった。

お年寄りたちは毎日他愛のない話をして笑う。

元気な人ばかりだ。

この島で一生生きていく人ばかり、だ。

それがお年寄りたちの幸せでもある。

しかし、なにかと不便な島暮らし。

階段の多い道、立て付けの悪い扉。

ちょっと隣家まで行くのにも苦労する。

そんな状況で、少しでも役に立てれば、と、僕たち5人はボランティアとして島に上陸した。

僕の名前は荒木若干。

日差しが厳しい-----夏だ。



僕たちがお世話をすることになった家のお母さんはとても元気な人だった。

快活で、料理上手。母親の手本みたいな人。

僕たちはそのお母さんのために扉を直したり、家具を運んだり、瓦を取り替えたりした。

1日、2日、3日。

日が経つにつれ、僕たちはお母さんのことが大好きになった。

しかし、別れは近づく。



お別れの日。

僕たち5人とお母さんは海を見渡す事の出来る場所でのんびりすることにした。

ちょうどお昼時。

なんとお母さんはお弁当を作ってくれていた。

蓋を取ると中には身をほぐした鮭とゴマの混ぜご飯が入っていた。

お母さんは懐かしそうに喋った。

「私の息子はこれが好きでねぇ。小学校に通ってたころは毎日作ってとせがまれたんだよ」

ちょっとしょっぱいご飯を、僕たちは無言で食べた。

うれしそうに微笑むお母さんを見ていて、僕は涙が出た。

ご飯がもっとしょっぱくなった。



別れのとき。

僕たちはお母さんをいれて輪を作った。

お母さんが最後の挨拶をしてくれた。

「みんな、本当にありがとう。
 斉藤くんは重いものいっぱい運んでくれたね。
 吉本さんは料理を手伝ってくれました。
 藤木くんは一生懸命瓦を直してくれましたね。
 関さんは私をいつも気遣ってくれたね。
 ほんとうにみんなありがとう。
 またいつでもきてくださいね。
 待ってます。」

お母さんはそういって言葉を締めくくった。





ちょっと待て。
俺は?
俺の名前がないんだけど?
なんで?
あれみんなどこ行くの?
なんで俺無視してんの?
は?
なんで滝の前でドラえもんと記念撮影してんの?
お前も来い、じゃねーよ。
てかなんでうちのねーちゃん夫婦いんの。
あ、しずかちゃんが滝に落ちた。





ここで目が覚めました。
今日の朝見た夢です。
目覚めはよかったです。
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